前回の記事では、タイ移住前に開設しておくべき銀行口座情報について解説しました。今回は開設した銀行口座をもとに、どのように株式投資や保険の資産運用を行っていくのかについて解説します。
目次
タイ移住後の証券口座への送金
タイ移住後に外国証券口座を活用した資産運用を検討されている方で、日本からの資金送金を検討されている方はSMBC信託銀行プレスティアの活用をおすすめします。
米ドルを例としたSMBC信託銀行プレスティアから外国証券口座への送金の流れとメリットは以下の通りです。
プレスティアの米ドル口座に資金を入れる
SMBC信託銀行プレスティアのマルチマネー口座外貨普通預金を活用することで、米ドル預金をすることができます。また、積立設定や指値設定も活用することで「円」から「ドル」への為替手数料無料とすることもできます。(必要条件などは下記ページをご参照ください。)
プレスティアの米ドル口座から外国証券口座の米ドル口座へ送金
プレスティアで米ドルが用意できたら、外国証券口座の米ドル口座へ送金します。
SMBC信託銀行プレスティアはグレードによって海外送金手数料が無料になる場合があります。しかし一方で、受け手の証券会社側によっては着金の際に手数料が発生することもありますので、プレスティア側の諸条件や送金先の金融機関の手数料情報などは事前に把握しておくことをおすすめします。
外国証券口座に着金したら株式購入開始
証券口座に無事着金したら、その資金で株式投資をしていきます。
日本への送金(必要な場合)
株式投資の運用で得た資金を何かしらの理由で日本に送金したい場合は、ソニー銀行の活用をおすすめします。ソニー銀行は外貨から円にする際の為替手数料が安いため、海外で資産運用して得た資産を日本に送金する際などに適しています。インターネットバンキングで送金でき、手間がかかりません。
タイ移住後の香港貯蓄型保険加入時の支払い
タイ移住後に香港貯蓄型保険を活用した資産運用をされる際にも同じような要領で資金の決済ができます。
プレスティアの外貨口座に資金を入れる
例えば、保険料を香港ドルで支払う場合は、円から香港ドル口座に資金を移動します。
プレスティアの外貨口座+グローバルパスを活用した支払い
SMBC信託銀行プレスティアには、グローバルパスという多通貨VISAデビッド一体型キャッシュカードがあります。このカードのデビット機能を活用することで、口座内の外貨で決済することができます。また、同通貨での決済の場合はカード手数料が無料となり、キャッシュバックを受けることができます。
<参考補足記事>
タイ移住後(非居住者)でも海外送金可能!SMBC信託銀行プレスティアを日本にいる間に開設しておくメリットを解説
今回はタイ移住後に海外送金ができるSMBC信託銀行プレスティアについてまとめました。移住して非居住者になっても海外送金ができますので、日本在住の方でこれからタイへ移住することが決まっている方は、日本居住中に口座開設してお […]
タイでの資産運用|手数料と税制
タイ移住後に資産運用を行う際は、様々な工夫をして資産運用を行うことをおすすめしています。為替手数料、送金手数料、カード手数料など、諸々のことを考えてみますと、SMBC信託銀行プレスティアとソニー銀行は開設しておくべき銀行口座であると思います。
最後にタイの税制についても少し補足しておきたいと思います。タイでは2024年から国外源泉所得の持ち込みに対する課税ルールの変更が行われました。
<参考ページ>
国外で生じた所得の持ち込みに関する課税ルールの変更 (タイ)
※LTRビザの特定のタイプを取得してる場合は国外源泉所得の持ち込みをしても課税されません。
手数料や税制のルールをしっかり把握した上で、資産運用を行っていくことをおすすめします。
以下の動画ではさらにタイ移住後の資産運用について話をしております。移住後の資産運用方法を検討されている方はぜひご覧ください。
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PROFILE
執筆/監修者プロフィール
久米直也
愛知県出身。2011年にGlobal Support(Thailand)Co.,Ltd.の事業譲渡を受けてタイへ移住。タイ移住後の資産運用に関するブログやYouTube【タイ在住・移住者向け資産運用チャンネル】などで情報を発信。在タイ歴は12年。