別の記事で、タイで社用車を売却する際の注意点タイ移住後に個人が車を購入する方法についてまとめましたが、本記事では個人がタイで車を売却する際の注意点についてまとめました。タイ移住で長期滞在を予定されている方であれば、売却に関する情報もしっかりと把握しておきたいかと思いますので、本記事の内容が少しでも売却時の参考になりましたら幸いです。

車売却先の選択肢

中古車販売店に売却

一つ目は中古車販売店への売却です。店舗によって売却予定車種の買い取り額が異なることがあるので、複数店舗に見積りを出すことが多いです。タイの場合、売却時は基本的にタイ語でのやりとりとなるため、コミュニケーションのハードルがあります。また、契約直前まで価格交渉があるため、売却先店舗の選定には注意が必要です。きちんとしている店舗であれば、売却金額の回収が早いという特徴もあります。

個人に売却

友人や知人に売却またはネットに掲載して買取者を募り、自分で売却するパターンです。最も高く売却できることが多いですが、車両状態によっては引渡後にトラブルが発生するリスクが高いです。また、名義変更などを当事者で対応しなければならないことや売却金額の回収は売却先次第となるため、しっかりと話を詰める必要があります。

委託販売で売却

中古車ディーラーに車を預け、売却を代行してもらうパターンです。中古車販売店に売却するより先に買取者を探して売却するため、売却金額が高くなることが多いです。また、ディーラーを挟むため、売却先との商談や名義変更をアウトソーシングできるというメリットもあります。ただし、話がまとまるまで時間がかかることや売却金額の回収が売却後になるという特徴もあります。

タイでの車査定から売却完了までの流れ

タイで車を売却する際に買取価格の概算を知りたい場合は、まず以下の情報を売却先の担当者に伝えます。

売却先に伝える情報

・車種
・年式(モデル年式)
・走行距離
・色
・ローンの残債有無
・外装・内装・走行距離メーターの写真
・車検証の車両状態が記載されているページの写真

<写真サンプル>

買取価格の概算を確認した後は、車両を売却先候補に実際に見てチェックしてもらい、最終の買取価格を調整します。買取金額の合意が得られたら必要書類を取り交わしを行い、買取金額を受け取ります。

車を売却する際の必要書類

タイで車を売却する際は以下の書類を準備します。

・パスポートの顔写真ページのコピー
・パスポート最新VISAページのコピー
・住所証明書類(※下記のいずれかの書類)
①日本大使館の領事部発行の「在留届出済証明書(英文)」原本
②イミグレーション発行の「住所証明書」原本
③ワークパミット全ページのコピー(住所の記載があるワークパーミットに限ります。)
④タビアンバーン(住所登録書)のコピー(自己所有のコンドミニアムなどをお持ちの方)
・委任状&新車登録申請書
※中古車業者など第3者が名義変更を行う場合は、委任状が必要となります。また、陸運局指定の「名義変更申請書」へサインも必要となります。

タイで車を売却する際の注意点

契約直前の減額交渉

買取時に中古車販売店によっては、いろいろと理由をつけて契約直前に買取金額の減額交渉をしてくるところもあります。「年式が違った」「把握している以上のキズがあった」「新しいモデルが発表された」などと言われることがありますので、売却先の選定にはご注意ください。

また、「査定日から時間が経過している」「走行距離が増えている」等の理由で減額交渉されないよう、いつまでの売却で見積もり金額が保証されるのかという点も事前に確認をする事を推奨します。

名義変更の注意点

車を売却した後に名義変更を行わない事業者もいます。名義変更がきちんと行われていないことによる被害例として、売却済みにもかかわらず、警察からスピード違反の通知が送られてきたという話があります。

車を売却する際は適切な買取価格であるかのチェックに加え、安全な取引かどうかにも注意を払う必要があります。

執筆/監修者プロフィール

佐藤茂樹
佐藤茂樹
岡山県出身。2018年にSato Holdings Co.,Ltdを設立。在タイ日本人専門の中古車売買サポートサービス「クルマ相談窓口」を展開。在タイ歴は10年。